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zoom RSS 番外編(散歩)

<<   作成日時 : 2011/03/12 11:30   >>

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 取りあえずは、またもや生き延びてしまった。

 被害にあわれた方は、大変でしょうけど、あれがぼくであっても良かったのだ。

 築年数の古い太い柱の建物は思いのほか頑丈だった。

 そして、日常は続いていく。

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 で、こうして元気です。
 
 みなさんは、どうでしょう?

 ぼくは生意気なぐらい元気です。

 昨日、部下に対する愛情の差が激しい上司に、ひとりの子が宮城出身であることも知らなかったことに腹を立て、その上司に喧嘩をふっかけるぐらい元気です。

 神楽坂を越えて橋を渡りました。

 酒の看板を見て、すぐこころ動きます。

 忘れてしまいたいのだ。

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 父は、きょうでおよそ70歳になり、彼は岩手の大船渡というところの出身です。

 多分。

 こういう事実を知ってしまう彼を、ただ単純に可哀そうだと思います。

 幼少期にワゴンのレンタカーを借り、一度だけ連れて行ってもらいました。

 「高田松原」という苗字を2つ足したような不思議な名前の場所で、

 (当時、同じ名前の野球選手が巨人と大洋にいた)海水浴をして、ひんやりとした海水に浸かったのが我が人生の記憶の最初の部類にある。

 そこは、どうなったのでしょう?

 バスの運転手である彼は、毎日の運転で嫌気が差したのか、それとも本来の酒飲みの気質か、車を持つことを頑なに拒絶し、家には車がありませんでした。

 再訪もままならなかったが、もっと年をとったら、自分のルーツとして旅してみるのもありかな、とか、ちょっとだけ考えていた。

 母も、あさってぐらいに68になり、42間近の親不孝な息子がいます。

 母の旧姓は大陸あたりの土地の名なので、数百年前にこちらに渡ってきたのでしょう。

 みな、どこかから渡ってくるのだ。

 ネプチューンの名倉さんの顔を見れば、それは簡単な事実でもある。

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 トッパン印刷。

 この前、小名浜というところに行って、楽しんだ自分には悪夢のような映像が流れていました。

 宮城の子は、当然のごとく電話で連絡がつきません。

 CNNが考えられない映像として紹介した、燃える家が津波で流されています。

 東京タワーもちょっと曲がったみたいです。

 この前、クリント・イーストウッドの「ヒアアフター」という映画の津波のシーンがトラウマになるぐらい怖かったので、あれを直に体験する恐怖を想像します。

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 ぼくは、仕事で札幌支店の女性と電話をしている。

 彼女は、いつもきちんとしている。

 「ごめん、そっち大丈夫?」電話の内容に集中できなくなり始めた自分。

 「なにがですか?」

 えっ、札幌は揺れてないの???

 「こっち、もの凄い地震なんだけど」

 「そうなんですか、また、電話します」

 「そうして」と、言ってはみたものの、それ以降、電話回線はあまりよろしくありませんでした。

 ぼくが最後に話したひとは、あのひとであった可能性もあった。

 それも、また良かったのかもしれない。

 しかし、あの揺れは尋常じゃなかった。

 あさって死ぬというスタンスの自分(意気込んだラテン体質)には恐れるものもないが、女性は悲鳴をあげ、外に飛び出すひともいる。

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 歴史の一員になること。

 25歳のときの神戸は、遠く離れた土地だった。

 しかし、今回は経験した。

 もっと、相当大きな被害のところに比べれば大したことないけど、帰宅難民という言葉をやっと理解できた。

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 だが、こうして、一人旅で歩き続けた自分は、東京タワーのそばから葛飾の自宅まで、歩ける健康な足を有していた。

 デジカメで、ジャーナリスト気取りで写真も撮った。

 戦場カメラマンの不可思議なテンションというものは、こうしたものかもしれません。

 一員になること。

 世界の一員になること。

 職場で夜を明かすことより、皆と同じように寒空のなかを歩きたかった。

 日曜の東京は、こうしてひとがいない。

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 こうして、ひとがいない。

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 後楽園のそば。

 チョコ・デーのお返しにネット通販で白・デーのプレゼントを贈るも意中の素敵な女性は、

 お礼の返事を書きたいも、

 「メール・アドレス分からないんで」とぼくの職場のメアドを普通に削除していることの関心のなさにがっかりした思いをしていました。

 それが、10日のこと。

 世界は、それでも順調でした。

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 悲鳴。

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 夕暮れの悲鳴。

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 御茶ノ水渓谷。

 関東平野というものは、ほんと、偉大だなと。

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 ここに水を通した。

 その工事に、松尾芭蕉も参加したとか、しないとか。

 彼のみずみずしいクールさは、現代にも完璧に通用します。

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 ここの風景、いちばん好き。

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 東京だよな。

 残っていて、良かった、といまは思う。

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 こんなことも出来た。

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 満足な散歩だったが、この5日後に、もっと東京を歩くとは思ってもいなかった。

 東京マラソンというものをちょっと軽蔑していた自分は、同じようなことを革靴で実行するとは、夢にも思っていなかった。

 単純に都知事変わるべきだよな。

 2011.3.12朝。

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