焼津

 停まっていた電車に飛び乗り(どこかで事故があり、路線断絶の予感)数駅先の焼津へ。  いつものように、あてもなくぶらりと。  駅前では、足湯がお出迎え。  自意識のあり過ぎる自分は、ちょっと控えるが、帰りに誰もいなくなっていたので、浸かった。  ちょうど、係りのひとが温度を計りに来て、41℃と言っていた。  地中を通ってくるのだとか。  軽く、世間話。  酒は、もう売っていない。  でも、昼飯に燗を飲んだ。  ちょい甘いけど、好きな味。  昼飯。  値段の割には、豪華でした。  絶景です。  青い海と、青い空。  と、青い自分。  ラフカディオ・ハーンの避暑地。  息子であるらしいひとの思い出話が載っていた。    人嫌いの八雲さんのお気に入りのひとがここにいて、夏の時期を過ごすのを楽しみにしていたとか。  自由に。  漁もお預けでしょうか?  それとも、出港するんでしょうか。朝寝坊の自分には分からん。  神社の松。  日焼けをおそれるほど、日差しが強かった。  直ぐ、顔が赤くなる。で、シミができる。SK2。  ぎょっ。  3時半ごろには、また電車。鈍行で、東京の外れまでまた電車に揺られます。  対面式の車内では、軽く1杯ということも、ままなりません。  その名…

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東静岡

 降りてみよう!  いったい、何かあるの?  確認のため、降りてみよう。  コンベンション・センターみたいなものかな?  こちら側には面白きもの、ほかにはありませんでした。  どこも、駅が豪華になっている。  で、10分ほど山側に行くと、静岡護国神社というものが。  靖国てきな、厳かな雰囲気です。  実際、そういう英霊たちを祀っているのだとか。  調べると、パワー・スポット的なところでもあるのだとか。  流れ行く気も、ちょっと感じます。  アバンギャルド。  従軍した看護師たちの彫刻だとか。  見事です。  作品としても、高貴な感じがします。  蝋梅も咲いておった。  素晴らしい。  で、結局、夕方の日が暮れるまでの数分の滞在であったが、実り多かった。  我が人生でこの駅に降りることは、ほぼないでしょう。  一期一会なんですね、人生って。  何だか、財布の中身が心配になり、ラーメンのみで終了の夕食。  飲酒は、ビールと地酒らしきワンカップのみ。  お笑いのテレビを見て。  ホテルにて。  で、29日の1日目終了。  昨日、厄年の叔父に連れられ、こんなものを見て、より東海道がリアルに迫ってきた。  新幹線なんぞを手に入れると、当然、失うものもおおござん…

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駿府城址

 と、その周辺。  静岡駅下車。  駅前の地図で方向など確認。  すると、横から親切なひとが案内してくれる。  でも、ひとりで迷いたかったのも事実。  迷うこともできず、10分ほどで。  役所の建物が林立している。  保守的殿様。  だから、思い入れもない。  そもそも戦国武将に、感情移入などできないのだ。  かといって、親鸞や鑑真にも思い入れはない。  自分は、芭蕉とか小林一茶とかの方が、愛着がある。  旅して、泊まって、俳句をつくって。  しかし、300年近くも自分とその親類を権力者として君臨させたのは見事でしょう!  1868年ごろ、それも終わります。  その鎖国の期間だけ、世界から取り残されます。  でも、世襲っている?  隣の国の最近の話でもない。  最近の歴代総理も、まあ、それぞれね。  いまは、公園になっていて、開放感のある場所でした。  暖かでした。  暖かでした。  仕事で静岡のひとと話すと、「だもんで!」と、よく言った。  しかし、静岡ってひろいもんです。  自分は海側にしか興味がないけど、それだけでも広大。  裏側に参道があって、そこを歩く。  浅間神社というのがあった。  かきいれどき前で、年末は慌しいです。  なかなか、見事な建造物です…

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清水港

 港を見たい病。  なぜなのか、原因が自分でも分からん。  だが、病気が発症してしまったので、電車に揺られ、到着。  前日も上司と酒を飲み、2軒目にひとりで途中下車し、立ち寄ろうとするも満員。  「満員です。ごめんなさい。明日かあさって、どうですか?」  そこは、28日。みな、仕事から解放。  で、この子、接客上手なのか、ひとが好きなのか、売り上げを必死に追い求めているのか。  それも、分からん。  ただ、惚れてまうやろ。  それも、底なしに。  「ぼくは、ひとり旅なのさ」  天秤。端には海があって、もう反対には可愛い子の笑顔がある。  で、海の勝利。  しかし、酒なんかいま飲みたいので、明日とかあさってとか美容院の予約とちゃうやん!  という率直な感想も。  でも、その日には多分、出勤なのね。  7時には、地元出発。夜明け直後。  西日暮里の千代田線、JRという憂鬱つなぎ路線のため、一度、改札を出る。  ここから一日券を使う。  このために、(三浦半島も)幻影の書という文庫を買った。  失われる話。  帰りの熱海駅到着(翌日)で、ちょうど、読み終えた。  2冊目は、そこから、白鯨。モービィー・ディック。  はじめて読む。  音楽を聴き、目と耳を酷使して、ひとりであることも忘れる。  ホレス・シルバーを絶えず、新鮮な気…

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雨の河津桜

 ホテルの窓から下を見ると、通行人も少ないが、傘をさしているひともいないし、路面も濡れていない。  とうとう、来たのか。  しかし、一歩外を出ると、雨がぽつりぽつりと。  まあね。  下田よ、さようなら。  ぼくに、つれな過ぎたんじゃないのかな。  本格的に傘をさし、かじかんだ手でカメラを握っている。  背中のリュックの中の本も湿っぽくなる。  季節も、ちょっと早かった。  なにぶん、せっかちな性格。  黄色いもの。  無性にさむい。  それで、腹ごしらえして、暖たまろうっと。  500円なり。  「原木、見ました? あそこ、咲いてますよ」と、店のひと。  去年も来たが、そこには行っていない。  で、また歩き出す。  雨はやまない。  川沿い。  リバーサイド。  その原木の下から。  下には、大勢の観光客が。  いやになって、こんな田舎的な風景を、パチリ。  駅のそばに、いちばん咲いているところを発見。  1時間半ぐらい余裕をもった旅程だが、ただ、身体が無性に冷えた。  昨日、買った封も開けないお酒をお供に、小田原まで。  ここちよい温度の車内に癒されていくのでした。  人間には、屋根が必要なのだ。  そして、時には、あきらめの気持ちも…

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爪木崎(暴風雨により撤退)

 終点の伊豆急下田まで。  同行は、リチャード・ブローティガンの「愛のゆくえ」  と、マラマッドの短編集。  どちらも家にあったが、中古で安く売っていたので捨てる勢いで買った。  前者は、最高のヒロインが出てくる。  マダム・ボヴァリーでもなく、アンナ・カレーニナでもなく最高のヒロインは、このひと。  後者はバント名人のような職人技の文章。  どちらも素晴らしい。  まだ、10代の後半あたりに読んだのだろうか?  で、駅に着く。  雨は、小降りになっていた。  地図の左上まで。  1月に水仙祭りというのがあったらしいが、まだ咲いているでしょう、ということでバスに乗車。  「帰りのバスないよ!」  とのことだが、海岸沿いに遊歩道があって、そこを歩けば遅い時間でもバスがあることはリサーチ済み。  だが、降りるときに、「その道、今日だけはお勧めしないね」と心配顔のバス運転手。  ま、その通りでした。  直ぐに強風になり、こころも萎えていった。  雨粒が、あんなに顔にあたって痛いということを知った都会育ち。  ほんとは都会でもないが東京育ち。  顔、切れてへん?  確かめたい。  命の危険を、病気ではなくはじめてあることを知った夕刻。  まだ、3時半ぐらいだったが。  海に落ち行く夕陽をカメラにおさめるという願望も潰…

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雨の熱海(恨)

 なんか、作戦の失敗をずっと悔やんでいる我が司令官がいます。  203高地はどこなのか?  でも、腹ごしらえでも、しましょっかね?  とにかく、DVです。  ドは、どぶろくの、ド。  レは、レモン・サワーのレ。  いやいや。  ドは、ドメスティック・バイオレンスのド。  レは、レボリューションの名を借りた、レ。  @、エジプト。  @、CBS.    白身5カン。  貝5カン。  やばい、10カンしか、もう喰えん。  もう、終わりやん。  アーケードの下をうろちょろし、酒を買い込み、また電車の長旅をします。  しかし、窓外はこんな感じで、どんどんテンションが下がってきます。

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完璧なスケジュールと完全なる低気圧

 わたしの生まれた日も滅び失せろ。  ぼくを取り上げた助産婦さんは、なぜ、ぼくを床に落としてしまわなかったのか。  と、呪いたくなるような連休の天気。  早春の伊豆の花を網羅し、満喫するような旅程を考えたのだ。  だが、それは、やはり机上のもので、うららかな陽気を想像していたのだが、それは甘い目論見。  以前、口煩い上司の出張のスケジュールを組まされた。  彼にとって、100点満点というものは地上に存在せず、120点で合格なのだ。  「この隙間の時間、オレ、どうすればいいの?」  そんなこと、自分で考えてくださいよ、と、無言の反論。  それを自分のスケジュールにも適用し、今回は作り上げた。  その精密さを要求することに鍛えられた自分は、もう誰も尊敬すらせずに、せっせと上司の期待をクリアすることができるようになった。  感謝します。  そのひとが嫌いだったかといえば、まったくそうではなく、それまでの40年弱の人生で、いちばん高くぼくを評価してくれたのも彼であった。  まあ、アメと鞭です。  そんなことを思い出しながら、雨と雪と暴風に負けじと(ときには負ける)行ってきました。  しかし、今日の天気。  こんな快晴の日にふと思いついて、やっぱり、旅をするのが醍醐味なのかも。  それが、ジャズだ! なんて。  朝はいつもどおり起き、8時前の電車に乗り、熱海から1駅行った「来宮」というところま…

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御殿場

 用もないのに、アウトレットへ。  ちなみに沼津で覚えた名前の若山牧水をwikiると・・・  旅を愛し、旅にあって各所で歌を詠み、日本各地に歌碑がある。大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといい、死の大きな要因となったのは肝硬変である。  ちなみに、夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた、との逸話がある。  自然を愛し、特に終焉の地となった沼津では千本松原や富士山を愛し、千本松原保存運動を起こしたり富士の歌を多く残すなど、自然主義文学としての短歌を推進した。  おお、理想の人物だったのだ。  ① かんがへて 飲みはじめたる 一合の 二合の酒の 夏のゆふぐれ  ② 足音を 忍ばせて行けば 台所に わが酒の壜は 立ちて待ちをる  素晴らしい。  だが、ほんとに用もない・・・  理想の子を今日も探す。  こんな子もありだね。  自然もまだまだ残っていた。  スニーカーのいくつかを見て、買いたい興味も誘われるが、やはり素通り。  みな、ちょっとテンションが上がるようです。  富士山。  頭に白いものがないと、ちょっと残念でもあるのだが。  いつもの、いつものアルコール。  我が先輩、若山牧水を目指すのだ!  御殿場線に乗…

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沼津漁港

 駅から歩いて20分弱で、港へ。  まだ、昼には全然早いので、近くを散策します。  潮風を浴び、松なんかが聳え立っている浜だか、公園に。  若山牧水? なんかが移住したようで、暖かくて心地よい場所です。  ざっと、一周して港へ戻ります。  昨日の酒のつまみのリベンジは出来るのか?  寿司っていうのが、一番うまいかも。  そうすると、立石の栄寿司が一番旨いかもね。  繁忙らしく、観光客の寿司を作るらしく、ぼくのも出来上がるのは30分後だよ、と言われたので、暇つぶしのため好きでもない酒を・・・  とかいって、チョー旨かった。  イルカって、やっぱり喰うんだね。  でも、鯨かも?  なんか、好きなもの(つまみ)を見つけたいけど、(イルカとクジラって大きさの問題なんだよんね)もう少し小さな魚たちに魅せられ続けています。  この日のぼく。  41歳。  港があって・・・  雲があって・・・  駅までバスで戻って、御殿場なんかに行こうと思うております。

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沼津

 翌日の朝。  台風一過の沼津駅。  いつも、両極端な天気。  大雨か快晴。  子供のころもそうだったような。  大雨で運動会は順延し、その後快晴みたいな。  でも、伊豆は台風一過に限ると。  前日の夜。  ホテルでシャワーを浴び、(それぞれの湯温の調節の仕方。それが旅です。だが、どこでも寝れることにいつも感謝している)夜の街へ繰り出す。  しかし、めぼしいところが分からない。  自分には珍しい。  まったく勘が冴えない。  仕方なく、立ち話をしていたタクシーの運転手に訊くも「・・・」とのこと。  そうだよね、彼らは普段飲まない生活を送っているんだよな、と納得。  で、結局当てずっぽうに1軒に入ると、見事にはずれ。  カンパチはラードの固まりのようだし、マグロは目の前でレンジで解凍された。  それを、我が耳は聞かないフリをした。  ここは、港町じゃないのか?  酒を頼むと、「お酒って、日本中同じ味ですよね。わたし、飲めないけど・・・」と店主は宣言。  その味覚がオレを不幸のどん底に落とし入れたのだ。  ささっと出て、2軒目へ。  なんか、味覚が駄目になって(本来は飯のうまいまずいを言う人が嫌い。黙って食べなさい・・・)大好きなアンキモもなんかしょっぱく感じた。  やけになって、〆ラーメン。  やっぱり、居酒屋の妖精を一時的にせよ、失ったこ…

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楽寿園

 で、電車に揺られ三島駅へ。  なんか、南国のような張り詰めていない雰囲気が・・・  女性もなんか、リラックスしているような、自分がもし青春期で告白する時期ならば、とりあえず断られないような、そんな幻想を与えてくれます。  ま、ほんとは断られるけどね。  しかし、南国のような、東京のよそよそしさとはまったく違う空気感です。  で、駅前には庭園の入り口が。  なんか台風迫る曇り空です。  でも、ここまで来て入らないわけにはいかないでしょう。  中には、ひなびた遊具が。  前近代的な感じがします。  天気の良い日の入りは、どれぐらいなんでしょう?  ひとりで動物を見ていると、なんか誰かに襲われそうな雰囲気があります。  でも、可愛いですね。  足元にはスワンの模型かと思ったら、本物だった。びっくりした。  どっか傷めているんでしょうかね。  急に飛び立ったら、それでまた腰抜かしそうだけど。  薄暗いなか、ひとりであるくと物の怪(桃の毛と誤入力)がいそうな気も。  これを、見ると秋がスタートした、と実感します。  真っ赤です。  この花の捉え方が、また昔と今では違うような。  時代は、変わり、池の水が渇水してしまったそう。  翌日だか、テレビを見ていると、東海道線のためにトンネルを掘ったら、水が枯れ、わさびが作れなくなり、酪農に転業…

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起雲閣(2)

 で、中に入ります。  雨宿りのつもりで入ったんですが、入れば入ったで、楽しく時間を潰せるところでした。  むかし、お金をかけたんだろうな、ということが心底実感できます。  ミスター憂鬱。  メランコリーの神。  この別館(いまはないらしい)で「人間失格」を執筆したとか・・・  青空文庫というネットで「きりぎりす」とか「皮膚と心」という素晴らしすぎる短編を仕事中に立ち読み? していると、この人の力量(もちろん、大作家、ドストエフスキー的な意じゃない)がそっくりと理解できます。  谷崎さんやら、志賀直哉さんやら昔の文豪が、ここで集まって座談会みたいなものをしたみたいです。  日本の最高の小説家って、谷崎さんかもしれませんね。  潤一郎ラビリンスという作品集をいまごろになって買い集め(絶版多し)最後の人生のあがきとして通勤電車で読んでいます。  何度も言うが、1周するのも意外と大変だった。  ローマ式の部屋や風呂があった。  フランスの宮廷は入浴しなくて、香水でごまかしたとか聞くが、ローマ人や日本人は入浴です。  音楽の講堂みたいなものもあった。  また、熱海駅まで歩き(最寄は、もしかしたら次の駅だったかも)三島まで電車に乗ります。  雨はあがり、ひとまず傘と縁が切れます。

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起雲閣(1)

 雨に降られたり、ちょっとやんだりしたりしながらも、次の行き先を考えている。  頂上に登って、城でも(館山にもあったが、熱海にも城が???)見ようかと歩いていたら、「起雲閣」という案内板が。  では、行きましょうか。  歩いて10分弱で到着。  入館料を払ったが、先ずは庭園へ。    やばい、凄いいいとこじゃん。  萩って、こんな風に咲くのが、魅力の一番なんだろうね。  で、中に入ることにします。  文豪がたくさん過去に使っていたらしく、その思い出が残っています。  昔の熱海への距離と、現在のはまったく違うんでしょうね。  この辺で、ノートパソコンにしこたま文章を書き込むという作業も、それは楽しいのかもしれません。  でも、でも、まだまだ熱海を散策します。

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熱海

 自分の家を基準にして、右下の房総にこの前、行ったので、今度は左下。  伊豆半島。  しかし、付け根辺りをショートカットしますが。  急に寒くなって、どうなることやらと思ったが、1勝1敗のようなお天気。  DV。  ドメスティック・バイオレンスの像。  SV。  セクシャル・バイオレット。  意味不明。  金色夜叉。  なんとなく、読んでいないけど内容はあんな感じね。ま、嫉妬やなんやかやでしょうね。所有欲。  9:08分ごろに家をでて。16分の電車に乗り、東京から鈍行で熱海へ。  着くのは、昼前です。  桐野さんの「玉欄」という文庫がお供です。  旅行のときにこのひとの本を読むのが多い気も。  なんか、ちょっとずれていってしまう主人公たちが、非日常の助けになるのかも。  まずは、腹ごしらえ。  貝づくし、なんてものを食べました。やはり貝だよな。  調子に乗って、刺身とお酒を。  まだ、金曜は平日みたいでした。  この分、明らかにオーバーであとあとお腹が減らないで困った。  海は、どんよりと。  もっと向こうには台風があるのかも。  幸福なひとたちのモニュメント。  さて、幸福ってなんでしょう?  まだ、南米では埋められている人もいるんだよな。  じゃあ、幸福。  どうぞ! どうぞ!  …

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河津桜

 で、渋滞と天城越えを乗り越え。河津へ。  我が短い人生のうちの一瞬の中で、河津桜くらい見てもいいだろう、ということでバスに揺られています。  日差しも段々と弱まっていきますが、日向を探し写真を撮ります。  普段みる桜よりピンクの発色が強いようです。  花を愛するひとが世間には多く、たくさんの人がいます。  ちょっと良いカメラを首から下げていると、カメラを預けられ、「すいません! 撮ってくれます?」と言われます。  それで人並みに応じます。  金目鯛の味噌汁を飲み、カップ酒(灘産)をすっと飲み、またバスに乗ります。  結局は、17:00~22:00までバスに乗っていました。  新宿でささっと飲酒し(ビスコンティやらの映画の話をした)あまり酔えず自宅に向かいます。  当日は平気だったのだが、翌日は腰の痛みに負けました。

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いちご一円のラン

 で、昼食会場に行き、鉄板焼きやらチョコレート・フォンデュやらを食べて(チョコレートは最近、食傷気味?)ランが咲いている温室へ。  地ビール飲み放題¥800というものを頼み、4杯ほど飲みました。  一杯200円という経済です。  なんか、身体の力も抜けリラックスして温室へ。  一緒のツアー内にいた外国人男性に話しかけます。  3年ほど日本にいるということですが、誰以上にきれいな日本語を話していました。  建築関係のひとと話す機会が多くなった自分は、敬語の存在を見失っています。そこから見ても、やはり美しい日本語です。  リバプール出身ということですが、音楽とサッカーを愛する自分は、この地の名前を聞くと恩(借り)があるので、必要以上に敬意を払ってしまいます。  本人もさわやかな人で、イギリス自体にも好意の感情が増えました。  で、ランの温室のなかでこの人とつかずはなれず(友人はもっと)写真を撮っています。  それにしても、さわやかな人でした。  まあ、2度と会うこともないんだろうな(運命論者の自分は必要ならば会えるとも、また信じているのだが)一期一会という現実のさびしさを実感します。  あるツアーの女の子と親しげに話しているのを見た友人は殺意を感じた(まあ、冗談でしょうね)とも言ってましたが、利害のない自分は、外国でひとり旅して歩く境遇自体に過多な感情移入をしてしまいます。  でも、この花の美…

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修善寺梅林

 2010年の2月の東京は寒かった。  ぼくのこころは、もっと寒かった。  なんてね・・・・・・・  ま、前置きはさておき、休日はどこかに行こう、まもなく医師から宣告されたあの日が近づいているのだ。    それで、この時期特有の花が撮れそうなバスツアーを探し、日帰りで行って参りました。  デジカメ仲間を強引に誘い、この友人が最近グアムに行ったとかで、ちょっと良いなとか思うけど、本質的には羨望も妬みも自分にはないんです。  しかし、松山ケンイチさんの人生は、ちょっと羨ましいな・・・とか、とか。  だって、あれですぜ。  たくさんのバスが新宿西口に止まっています。ちょい段取り悪いことを考えてしまうのが、自分の悪い癖です。  バスから飛び降り、階段やら坂を登っていきます。  東西に梅林があり、ざっと20分ぐらいで回れるようです。  いかさまに  霞むやと岡に  渉りけり  尾崎紅葉  とのことです。ん? 分からん。  金色夜叉のひとでしたっけ?  ま、見頃ですが、この瞬間だけ曇ったりしました。こんな人生も良しとします。    お昼ご飯の場所に向かって、そして到着します。

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