実態

 実態とは:実際の状態。本当のありさま。  昼休み。  後方から、ちらほらと噂ばなしが。  「○君、振られたんだって・・・」  「どうやって、告白したの?」  「さあ」  ひそひそと、ぼくの噂話。  こんな、キャラいやなんだけど。  その後、「振られてないよ! あれは」  と、その内のひとりに弁解するも、  「振られたんだよ、あれが振られた人の見本、サンプル、標本」らしきものを言われ、前言撤回。  でも、ふられたという事実に我ながら抵抗がある。  しかし、ぼくの昨日がラベルを貼られ、サンプル・ボックスに。  その名も、「ザ・ハートブレーカー」  別の展開。  昼休み。  ランチを頼む。  「十穀米? 白米?」と定食のご飯の種類を訊かれる。答えは、いつも決まって白米。  もう、既に訊かれることもない。なぜなら、答えはひとつだから。  今日も、帰りのコンビニで、惣菜やお弁当を温めることを訊ねられなかった。  なぜなら、シャワーを浴び、それから温めたつまみとの長い飲酒の時間を楽しむから。  この、ふたりの店員さんは、やさしく記憶力がいい。  2、3回で覚えてくれた。  ぼくの好みを知っている。  で、「優しさ」って、なんなのか。それは、自分の意図が知られること。  「次のひとがいるんでしょう?」  ええ、おります。42で悲しむことなどしたくありま…

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憧れ

 ずっと、気になっている言葉がある。  司馬遼太郎さんが書いた太宰さんの「聖なるものへの憧れ」  この気持ちが少しでもあれば、その人生は許される。  不倫も自殺未遂を繰り返すのも、いつか、聖なるものへの窮乏があれば、それは帳消し。  自分の気持ちへの言い訳。  間違った歩みをしても、多少は、聖なるものへの望みがある。  人生って、お金儲けの場所でもなければ、賢さを見せびらかす場所でもない。  もうちょい、光源てきなものに照らされる場所なのだ。  ユダヤ人が神という概念を作ったのか?  それも、世界の最初に。  神がユダヤ人を創ったのか?  許されるというのは、誰が、誰をゆるすのか?  でも、お金儲けをして、妻にブランドのバックを贈ることはどうなのか?  文章について。  昔の、なんとか日記は人生のはかなさを嘆いて、厭世的である。  漱石さんが文章的な日本語を再構成して、それは、XPからビスタぐらいの移行かも。  その後、太宰さんは悲劇的なことを書くも、それを客観視して、笑っちゃおうぐらいのスタンスに立っている。  現代は、もう誰も自分を笑い飛ばすことはできる。  どの、ブログを見ても。  今日も、どこかで酔うでしょう。  だが、胡椒のちいさな一粒ぐらいは、聖なるものを望んでいるのだ。  みなには、見えんのかね?  年齢差。  田中 マルクス闘莉王:198…

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とりとめもない一日

 昼ごはんを食べ、コンビニ前を歩き、ゴヤのチケットでも買っとくか、と思うも、前売り券は、もうなし。  じゃあ、展覧会は、もう始まっているのね。  職場の前の席に座る社員さん。  絵画が好き。  「ゴヤ、どうですか?」  「スペインで見たから、どうでも」  「プラドですね」  「そう、左右に絵画が飾られている。あれ、良かったよ」  知ってますよ、オレも。  「そのときに、泊まったホテルの近くにゴヤの天井画があって、それも見たよ」  「天井画? ゴヤの?」と、何遍も繰り返すぼく。天井画?  ゴヤらしくない。  このひと、毎日、遅うまで、残業をしている。愛すべき妻は100%浮気していると、貞操観念をまったく信じていない幸せか、もしくは不幸せなぼく。  ツアーとかではなく、以前は、しばしば自力で旅行をしたとか。  「いちばん、どこが良かったですか?」  「ニースとか、南仏」  「なにゆえ?」  「だって、トップレスなんだよ!」  下ネタを一切言わないひとが、急にくだけると、なんか、ひきます。  職場の新婚さんが、1階と、2階で建前上、寝ているというと、  「じゃあ、夜這い?」  と、言ったときは、全員、凍りつきました。  あの顔は下ネタを言うべきじゃない。  では、次に。  趣味の継続として、音楽のLPを何枚も持っているとか。  「○○君(ぼく)、JAZZ聴…

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2つの個人的な物語

1)しつけ  身が美しい。    躾。  育ちも言葉遣いも悪い自分。もちろん、威張ったことじゃない。人間は環境に影響される。  エヂュケーションと程遠い両親は、それでも、肘をついてご飯を食べることを許さなかった。  何度、厳しく叱責されたことだろう。  まあ、いまになって感謝している。  それが、ネタフリ。  ある酒場のカウンターでひとり飲む夕暮れ。そこそこに酔ってくる。  となりには、若い女性がひとりで座った。  運命なのか?  声でもかけるか。そうするには、きっかけ、どうしよう?  などと空想の羽根を伸ばす。  それにしても、注文たくさんするな。たくさん食べるひとって意外とセクシー。  しかし、頼んだものが届いた時点で、横目でちらっと見ると、どう育てられたのか、肘をきっちりとついて飯を食い始めた。  そんなことは、あってはならないのだ。  レディーは、そんな振る舞いをしてはならないのだ。  それで、声をかけようというプランは撃沈。消えゆく珊瑚礁。  あまりにも薄い、自分の欲望。  しかし、あの姿は見苦しい。これも世代ですかね。  芽生えた好奇心はいったい、どこに消えてしまうのだろう。残念でもあり、爽やかで晴れやかな夕暮れでもある。   2)宅配レンタルのCDがなかなか届かない。  配達する会社に連絡すると、どうも出荷する内容から漏れていたら…

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グリッサンド奏法

 ガーシュウィン作の『ラプソディ・イン・ブルー』を聴く日曜の午後。  そのメンバーは、最初のクラリネットのソロでいきなり音程を間違えている。  ジャズが好きで、音楽が好きで、音をはずすということに険しい、厳しい感情などいっさい持っていない。  しかし、なんだよな。  この音をはずさせた正体が、グリッサンド奏法というものらしい。  音を出したまま半分だけ音程を変える。トロンボーンは滑らせる距離をずらせば終わる。  クラリネットは押さえている穴を徐々に移動させる。それは、むずかしいか。  オレが選んだのは、「この音だ!」と、ジャズマンのはったりとは別に誰かの譜面との整合性を計られる音楽。  これ以降も、アンサンブルらしきものでふらふらしていた。  でも、総体的に満足のいった音楽。  久し振りにマーラーの5番も聴いた。  これぞ、5番というところの直前で退出するひとたち。どういうことなんだろう?  手には、楽器のケースを持っているので、まったくの素人でもないようなのだが。  友は、そのケースにはお弁当でも入っているのだろう、とのこと。  それで、退出。  待ち合わせ先に向かうも、遠回りして、こんにゃく閻魔でも見ておくかとルートを外れると、そのままロスト。意図的な軽い迷子になり、10分ぐらいの場所に1時間弱ぐらいかかった。  すいません。  その後、本郷から湯島を通り、上野のガード…

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Body&Soul

 「天の夕顔」という小説がある。  バルザックには「谷間の百合」という小説がある。  前者は、日本のもの。  「これ以上、わたしたち会わない方がいいんじゃない?」  「えっ、なんのこと?」  と、若い男性の不可解な応対。  なんで、会わへんの?  本当の意味は、人妻さんが若い男性に興味を持ってしまったとか。  もちろん、時代は現在じゃない。  しかし、段々とその女性のことが忘れられなくなる。  恋のはじまりって、そんなもの。  二人には、手紙のやり取りと、部屋で対面した記憶があるのみ。  それまでも、肉体的な交渉はない。  「あのとき、抱き合った」という思い出だけがあり・・・  命があれば、いつか、ぼくらは結ばれる、という期待がある。  垣根が、恋なのだ。  もう少し待てば・・・・  でも、もう我慢できません、あと何年か経って、私に会いに来て、と女性が懇願するが、その望みは果たされるのだろうか?  ここまで書いて、人間に肉体的な交渉を持つことが重要か否かということ。  肉体的な意味合いを重要視するのは、犬や猫でも同じようなこととも思える。  こういう文学作品に感動する自分がいて、「ほんまかいな?」と、疑問視する自分がいて。  こころの奥底を掴みきりたい、という自分がいて、その場の快楽だけが世の中で重要なものなのだと、酔った自分がいて。  さて、結論どうだろう?

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官能的トロ~リ

 絶頂感を味あわせてくれる(た)音楽。  1)イン・ア・サイレント・ウェイ  ジョー・ザビヌルが作ったとされているが、本人のはそうでもない。  もちろん、マイルズ。  呪術的なトニー・ウィリアムスのドラム。  2)ケルン・コンサート  キース・ジャレット  緊張感とのどかさが共存している。  「親愛なる日記」という映画で、主人公が人がいない町並みの中をべスパを乗り回すBGMとして流れていた。  同じように、外国の町並みをボーっと見ながら、この音楽を聴いているとエクスタシーに通じる。  3)アランフェス協奏曲  スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴ作。  2楽章は、マイルズやMJQのバージョンが。  4)マーラーの5番 アダージョ  知ったのは、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」にて。  映画史上、もっとも美しい人間がそこにいる。ちなみに、男性だけど。  5)November Cotton Flower  マリオン・ブラウン。  聴いて。  アメリカの田園風景を遅いスピードで車を運転しながら、聴きたいな。    窓から出したひじ辺りに太陽の暖か味を感じながら。  6)stanley turrentineの「cotton walk」  同じ理由にて。  動画はない。  7)「happy Together 」Turtles  こ…

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本物の力

 差別を覚悟で、「女の腐った」ような我が体質と内面を持ち、「ハピネス」をレンタルして、泣こうという魂胆にはまり、きっちりと今日、泣いています。  可愛そうですね。主人公の女性。  「手紙」という映画でも100%泣きます。  翌日、まぶたを腫らした顔を心配するほどです。  で、音楽。  2代目女王。  じゃあ、誰が初代だ?  CMで驚く。  透明感という、手垢のついた非透明の表現を使いたくなります。  この歌、こんなに良かったのか・・・

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厄年.com

 そんなものは、信じてもいないけどね・・・  音楽を聴き、通勤途中。  たまに行く居酒屋にも可愛い店員さんがいる。  主に、軽く仕上げる週の前半に立ち寄る。  ぼくが素通りするときは、彼女がいて、ぼくが飲みに行くと、彼女はお休み。  「どこにいても、可愛い子がいて、楽しそうでいいわね!」という職場の人たち。  しかし、もっていない自分。  勝手に惚れ、勝手に振られ、さっさと旅に出ちゃう寅さん。  さすがに、最近、身に沁みる。  で、今朝。  あれ、この前見た髪型と似ている女性が前を歩いている。  あの店の前でカップルらしき人が「バイバイ」と、手を振っている。  名残惜しき別れ。  もしや、あの子?  ビンゴ。  そう、あの子。  店のドアを開ける際に振り返り、ぼくに気が付いた女性と、引きつった顔で会釈をする自分。  まあ、厄年.com。  その後も、クレームまみれでお詫びの手紙やメールを書き、添削され、他人の失敗に対して謝り(なぜ、みな繊細さがないのか? ミスをつけ入れさせてしまうのか? との)疑問を持ちながら、早めに酔うことを願う週の半ば。  早う、週末にならんかな。  早う、来年にならんかな。

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短すぎた蜜月2011

 本心では分かっていたのだ。  こころの奥底では分かっていたのだ。  ぼくのことを評価する人間なんか、この地球上で何ら力を持たないことを。  我が短い期間の上司は、仕事の成果を上げることができずに異動。  ぼくの良さなんか分かる人間は、世間的な成功など望めないのだ。  それが、見えてしまった君たち、ありがとう、と、すいません。  それで、ぼくに何かを与えてくれた君たちに今更ながらありがとう、と、おめでたき君たち。  ぼくに何かを許してくれた観念の持ち主。  ありがとう。  ぼくは、旅立ちます。  自分のことを評価することの決してない世界へ。  なんてね。  明日、どこで、この気持ちを消そう。  で、泥酔しよう。  なぜ、君らは、ぼくをそれなりに評価してしまったのか。  本心を露わにしてくれたのか。  先ず、今日の泥酔が先決だけど・・・

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今日の酔っ払いさん

 本気でリアルな(出川です)酔っ払いの心情。  「で、ぼくと、デートする気になった?」  とある、居酒屋にて。  店員さんと話す。  いささか、しつこい。  世の中を猫系女性と、犬系女性に大別すれば、彼女は後者。  尻尾を振る姿まで想像できる。  で、可愛い。  「おととい、彼氏と別れたんです!」  いや、それが、一番言っちゃいけない言葉でしょう。  おじさんのボディー、打たれ弱いでしょう。  水族館の魅力を分かってくれへんので、今度は、「パンダ見たくない?」  と、路線変更。  連休は、実家に戻るらしく、それでも、一日は、この野垂れ死に寸前の男とデートしてくれても、いいでしょう。  別に、子孫がどうとか、いってるわけでもない。  だが、もてる男は、こんな夜更けにキーボードなんか使わない。  この辺りで、バシッと決めているのだ。  ぼくの未来は、乞うご期待。  爽やかな明日。

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キャバ嬢か(2011)

 毎日のように上司と酒を飲み、仕事で受けた不機嫌な状態のまま家に帰ると、家族に迷惑をかけるという不可思議な論理のもと、ぼくは相手をしている。  これこそが、キャバ嬢じゃありません?  まあ、安く酒も飲めるし、楽しそうな顔もしているし、プレゼントとしての無理な出張をお願いしたら、捻出してくれたし、成功の部類ですが、物事を開拓する男という範疇からは遠い存在。  しかし、コミュニケーションが大切なのだ、と思い始めて良かった。  その代わり、吐き気の朝と、しわがれた声を手に入れてしまう。  皆の前で、「ぼくのことしか誘わない」という指名のようなこともされ、仕事を変えない以上、いや、NO.2に落ちない限り、わたしの売れっ子生活はつづくのだ。  こんなに毎日の酒が苦しいものだとは、思ってもみなかった。  42年間も自分の愛想の悪さと付き合ってきたとも思っていたが、意外と違う才能もあったんやね!  では、来週も飲酒を。  未婚の父。  という下らないことを考えながら。

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なぜ、オレはもっていないのか。2011夏。

 昨夜、居酒屋のバイトの店員をしつこく、口説き、 「日曜とか、水族館、行きたくなった?」2011、夏。  サンシャインは新しくなったのだ。 「ちゅら海なら行きます。往復、旅費込みで」  遠回りな断られ方、2011、夏。  今日は、仕事を早めに切り上げ、門前仲町の魚三に出向く2011夏。  2人で大きなとっくりを飲み、魚を食いつくし、ひとり2000円。2011年夏。  外に出るも、9時前なので、東西線を使い、高田馬場に向かう2011年夏。  しかし、ぼくの意中の子はいない2011年夏。  なぜ、ぼくの目論見通り、世の中はすすまないのか2011年夏。  はよ、ねよ、と、薄汚い大阪弁を真似る2011年夏。  つまみは、マカダミア・ナッツ、2011年ナッツ。

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気になる男顔

 顔が好き。  そして、分類が好き。  ばかものという映画が良かった女優さん。  こう見ると、やはり、ジャンルは男顔ですかね。  モデルさん。  ちょっと、涼しげです。  やっぱり、このひとですかね。  フィフス・エレメントなんていう映画をむかし見た。  内容は忘れてしまった。  レオンの監督さんは、たくましい女性が好きなのかしら。  現代のアイドル。  この前、このひとがドンキの話をしているときに、タモリさんが、「なんか大人のコーナーに寄っちゃうんだよね」と素朴な感想を言ってたのが笑えた。  「お前のトランペットは、笑っている」と言われた学生時代。  さすがです。  でも、やばいほど、きれいじゃない?  実際のおとこ。芸人さん。

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Singer

 同時代のひとだったかもしれず、いや、やはり、ぼくは、まだ子どもだったのだ。  8才とか9才ぐらいだろうか。  いや、もっとあとも。  職場のとなりのひとのPCが壊れ(爆発するような音と焦げ臭い匂い、いったい?)代用のPCを受け取りにタクシーに乗車。  来たものは、CPUも古く、現代のダルビッシュではなく、稲尾のような中身。  との前置きですが、音楽の素晴らしさは、本物は古びることができないという結論です。  こんなひとが居たのか。  でも、小学生が注目することはないのだろう。  すごいな。  陳腐な歌手に囲まれ生きているが、もう、見れないとなると残念っす。  こんな感動の矢切の渡しなんか知らなかった。  もろ、ブルーズです。    日本人だよね? ニューオリンズにいるみたい。  もちろん、これも好き。  アニマルズで脱線し、これに到着。  凄いね。

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錦糸町でJAZZ

 軽く昼寝なんぞをして、錦糸町へ。  いくつかのスポットで違う演奏が同時進行している。  か細い声でキーボードで弾き語りをしているひとがいたが、ちょっと違うなと。  野外だし、はじけてくれよ、ベイビー。  もっと野蛮さが。  点々と、転々と歩き、両国方面へ。  公園があり、低音が。  ツリーも見える。  基本、音楽の要素でいちばんリズムを買っている。  あとは低音。  低音とリズム。  なんだ、これじゃん!  さて、和太鼓、はじめっか! というタイミングが分からないが、みなさん、練習を積まれているようで轟音を出しています。  ジャズを聴きに来たのに、結局はこれだった。  躍動感もあり、なにより、迫力があった。  聴いている方も、演奏している方も楽しい時間になりました。  打ち上げとか楽しいんだろうな。  やり遂げた達成感。  同じことか。  5時になり駅前へ。  低音。  チューバ?  さて、そろそろチューバを始めるか、というタイミングも意志も分からない。  だが、縁の下の力持ち。  お疲れ様です。  野球もサッカーも外国人がいないと、締まらないように(ストイコビッチの銅像をいつか)ここで、2人の演奏者が入る。  ウイントン・マルサリスと酒なんか、飲みたくないな、と思いながら、(ウ…

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夏の宵

 木曜、仕事を終えて、逆に上司を誘ってやれ!  「ごめん、今日は、ちょっと」  「まじっすか?」  やばい、オレ、振られた。  週末に建物のなんたら試験を受けるそうです。  向上心のないやつは馬鹿だ。  馬鹿は、オレだ。  現状維持のブルース。  気を取り直し、同僚と。  新橋? 小岩でレバー、門仲で魚、との選択肢があったが、遠回りだけど、北千住に連れてっちゃう。  「馬ユッケ、ちょーうまいよ」  と、店の前に行くも夏休み。  まじで?  オレ、振られた。  ちょっと、歩くけど、魚の店に行く?  ということで、地酒と魚。  賑やかな店内。刺身もうまか。  タイミングの関係でイカと里芋の似たものは売り切れちゃいました。  もう1軒、行って退散。  このひと、今年、結婚して家も買った。  なにもない42歳は、酒にも負ける。  顔色を変えない彼は、津田沼の方へ。  金曜は、六本木から代々木まで行き、乗り換え、高田馬場へ。  やばい、おれは恋をしているのか?  いつもの、ふざけた振る舞いができない。  オレ、なんかスカシてる。  名曲でっしゃろ。  こんなCDが出てるのか?  それにしても、ナイス・ジャケット。  男顔。  今朝は、ラジオでエイミー・ワインハウスやモダン・ジャズ・クォルテットの音楽…

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8月中旬

「8月中旬」  通勤電車はまだ本来の混み具合を見せていない。  生あくびをしているひともいる。夏の朝。  今年は夏の思い出があまりない。住民税が重く圧し掛かり、旅にも行かず、上司との酒で隠れた水漏れのように散財し、休みの午後は美術館で絵画を見る。  2011年の夏というはっきりとした記憶の土台がない。  猪苗代・会津・喜多方というルートはいまだに醗酵せず。  その辺の酒が飲みたい。  月曜は、新橋の汐留よりの地下で飲酒。  自論の交換。  酒の飲み代を関連会社にたかる輩がいることや、またもや、女性のこと。  きれいな女性が横で飲んでいる姿を見て、「彼女も、とし取ったな」という感想を持つと友人は言った。  「減点?」と訊くと、頷く。  自分の場合は、エイジングが減点になることはなく、逆にかえって加算となる。  ポイントアップ。なんでやろう?  さらに倍。  これも、夏の思い出とはいえず、いつもの日常のちょっとした非日常の風景。    ぼくは、「運命のひとに会った」と言って、こころのなかで、「いったい、何人目やねん」と自分をののしる。  そして、何も思い出が、これからもなかろう運命のひと。  女性らしいワンピースや、振る舞いはまったくの苦手で、彼女の様子を見ると、きっぱりとその範疇から逸脱しているので安心し胸が焦がれる。  暑い中、頑張ったから、ぼく、きょう、…

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こころ (読書感想文)風味

 若者には自分の生き方のモデルになるようなひとが必要かもしれない。  それは、孵化するまでのある期間のことかもしれないし、また、ずっと永続するようなものとなるかもしれない。  一生の宝や財産になるもの。  主人公は、海水浴の海辺でそのような目標にできるようなタイプのひとと会う。  場所を変えて、東京に戻ってきても交友を保とうとしている。そのひとは、温かく全面的に受け入れてくれないような気もするし、逆にまったくの拒絶というような応対も受けなかった。  そこには、深い理由があるような気もする。  その先生の妻は、「若い頃は、ああいうひとじゃなかった」と言う。  それで、先生と奥さんは昔からの知り合いということが主人公にも分かる。  先生は、優秀なひとのものの考え方をするが、それを実生活に生かすようなことはしない。家で思案をして、たまにその主人公の学生と会話をする。  それを社会で活躍する期待をもつころの学生は不服に思う。自分が尊敬する先生は、稀にみる才能を有している。それを証明したいし、証明してほしい。  だが、そうすることはせず、そのうち、長い手紙が届く。  先生は若い頃、下宿をする。夫を亡くしている寂しげな母と子と同居する。段々と自分の気持ちがその娘に傾いていることをしる。だが、友情をも信じている先生は、金銭に困っている友人を無理を言って同居させてもらう。 「そんなことはしない方がいい」と、恋の相手の母は言う。  そこか…

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日本酒のために

日本酒のために (ベートーベン作曲かも) 職場のとなりに座っているひとが夏期休暇で休んでいる。 「日本酒買ってくるからさ、ざっとたまった仕事をやっといて。催促されなかったら、それでもいいから」 で、頭のなかで4合瓶ぐらいの仕事だけはやっておこうと思う。 だが、君子、危うきには近寄らず。 面倒くさいことは避けるのだ。 それでも、日本酒のおいしいものが作れる場所。 「長岡の花火って、きれいなんですかね?」と山下清みたいな気持ちで訊くと、 「行ったことないけど、柏崎の花火の方がきれいなんだよ」とのこと。 翌日、なぜこんな質問をしたのかと自分を訝っていると、どうも、昨夜、飲み屋の店員さんの出身地がこの辺りであったとのこと。 記憶がないのに、深層心理は怖いもんですね。 なぜ、彼女らに拘るのだろう? 職場以外で居る場所がいちばん長いところだからなのか。そして、それ以外で接するのはコンビニの店員ぐらいか、クリーニング屋のおばさんたちか。 疑似妻の代わりなのか。オレは誰なのだ? 駅近くのカフェでの窓越しに見る店員さんも可愛いなとか思うも、仕事が終わった後、「さてと、コーヒーを飲むか、ワッフルを食べとくか」という気持ちが生まれることは決してない。 それで、ぼくらの間には巨大なナイルが流れていると。 で、越後に戻り、柏崎での花火をネットで画像を検索すると、おっしゃる通りでした。 仕事もなにも、自分の動機がすべて…

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コーヒーよりも

 週末のスタートだから、金曜は酒を飲もう!  土曜は、連休だし休みだし、酒を飲もう!  日曜は、明日から仕事だから酒を飲もう!  木曜は、頑張るのもあと一日だから酒を飲もう!  水曜は、今週も半分過ぎたし、酒を飲もう!  火曜は、まあまあな出だしの今週を祝して酒を飲もう!  月曜は、憂鬱な一日を切り抜けたということで、酒を飲もう!  キングと呼ばれたひとは、たくさんいるが、やはり、このひとでしょうね。  ラジオで特集を聴き、夏の一日のスタートを楽しんでます。  飲み屋の店員をからかう自分の真相は、こころの奥では、永続する関係を恐れている。  それは、はっきりしているのだ。  キングの永続性を考えて。  今週は、水と金に会社のひとと飲んだ。  オレを誘うとこうなるのだ、ということで、はしご。  水は、日本を観光しているオランダ人の夫婦だか、恋人に話しかける。  「ア・マンス」も滞在しているらしく、これから京都に行くとのこと。  マッコリをボトルで頼んでいたのでグラスであげ、「コリアズ・サケ」というのが、どうやっても通じなかった。  ぼくのスナイデル好きを説明しようとしても、スナイデル自体をしらないのだか、発音が悪いのだか、気持ち悪い後味だけが残りました。  パリであの夜、ひとりで淋しい食事をした自分への復讐のため、見知らぬ観光客をいじります。  ひっそりとしたいかもしれないが、仕…

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80年代の申し子

 11歳から20歳。  まあね。  思春期っていうやつです。  コルトレーンとか、ワインハウスとか言いながらも、結局はここ。  しかし、このドラマーにいちばん、びっくりしたり。  こんなリズム・キープ、それも完璧なものをできるひとがいたなんて知らなかった。  この、ある日の東京の夜明けのような音楽。  素晴らしい。  このひとの元妻の自伝を読み、まったくもって嫌なアルコール中毒で、ある種の薬中ですが、彼女との生活で作ったこの名曲を聴くと、そのすべてを許してしまう。  父を知らずに育てられた少年が、ある日、父になり、その子どもを取り上げられた悲劇でもまた名曲を作ります。  女性の書く本の素晴らしさは、つまりは、身近なものへの愛情なんでしょうね。  1)高慢と偏見。  ジェーン・オースティン  2)私一人  ローレン・バコール  3)ワンダフル・トゥディ  パティ・ボイド  ぐらい素晴らしかったです。  この人を再注目。

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夏休みの幻想

ぼくは、まだ小学生の高学年で、田舎に帰省している。そこには、いつも遊んでいる友だちもいなく、物置に放置されていた釣竿を片手に、きれいな小川が流れる土手をうろちょろしている。 鮒が2、3びき釣れたが、永続して住む家でもないので、持ち帰ることもなく、またそこに逃がす。 夕刻になり、それにも飽きて、また空腹を覚え、田舎の家に戻ろうとしている。釣竿は棒切れと化し、伸びきった草を切る刀の役目もする。 そうして、気づかぬうちにその狭い土手の向こうから少女が歩いて来る。 彼女は、東京から着た少年にはにかみを覚え、声をかけられずにいて、ぼくは逆に東京の女の子と違う原始的な魅力のため、声をかけられないで通り過ぎる。 どちらも、気難しい顔をしている。 食事を終え、祭りの音を追いかけるようにおじさんたちと夜の闇から明るい方に歩いていく。 そこに、原始的な少女がいて、昼とは違う風貌で、色鮮やかで、華やかな浴衣を着て、幾分、白っぽい顔に変わった姿で、またぼくとすれ違う。 彼女は、ぼくが地元のひとといるためか安心して、にっこりと微笑む。 おじさんも同じように笑い、その子の名前を呼ぶ。ぼくは、そこで彼女の名前を知る。 ぼくがその場所で部外者ではなくなった一瞬だ。 暑い昼間、陽炎のようにぼくは幻影を見る。東京の空調を控えたオフィスの中。 だが、田舎に帰ったこともなければ、そんな甘い思い出もない。 ただ、指先がキーボードを打つだけ。 しかし、ぼくら…

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結局、買った

 ジャズをバイオリンで表現する。  ブラック・ヴァイオリン。  買わずにはいられなかった。  送料込みで3,015円。  素晴らしい。  しかし、いまだにLPしか出ていないというこの科学の世界で、どういうことや?  職場でも「クラシックもLPしかないのって、あるんですか?」  と、愛好家に質問。  「もちろん、あるよ。でもMP3だったら、意味ないし」  と、iPodを必死に聴いている自分には興醒めな意見。  胸を揺さぶるようなものが、人生には必要なのだ。  そして、これも、そのひとつだった。

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エピソード

 残すこともないが、なんとなく書いてみる。  酔っ払って〆ラーメンを食べようと、店に入り、水の入ったコップをこぼす。  末端が、もうやばい。  となりの兄ちゃん、恐そうなんだけどと心配していると平然としている。  よかった、と安堵。  ニュースでは、サッカー選手が死んだということ。  調べるとディフェンダーに変えたのは、元国見高校の先生がU-17の監督時にセンスを見出したからとか。  さすがですね。  長崎は坂が多く、引越し料金が高いとかのうわさ。  あの辺に生まれることをなぜか、今頃望んでいる。  その先生は出馬。  田中真紀子は小嶺が参院選に出馬したことについて「サッカーのおじさんはサッカーをやっていればいい」と揶揄した。  口は、まあ気をつけよう。  勝矢寿延というひとも島原での教え子のひとり。  ドーハの悲劇の経験者。  その彼も49歳とか。  時代は、軽やかに早目に過ぎ去っていくようです。  都並さんというひともいた。  現役中は自分のプレースタイルに絶対的な自信を持っていたが対ガンバ大阪戦で、タックルを受けてありえない吹っ飛ばされ方をした都並が顔を上げるとそこにはユース上がりの稲本潤一の姿があった。「これからはこんな奴が、どんどんJに入ってくる」と限界を自覚、引退を決意する。  しんすけさんが、ダウンタウンまっちゃんの才能に驚愕するのと同じような感じですかね。 …

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わたしは愛の難破船

 サッポロ、大好き!  ビール大好き。  写真大好き。 http://www.sapporobeer.jp/hinshitsu/photocon/#  旅、大好き。  船、大好き。  実らないナンパ大好き。

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漢詩

馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何  調子に乗ってた、若ぇ頃、馬乗り回しちまった。  バイク、乗り回しちまった。  警官、振り切った。  でも、いま、オレ、頭、真っ白やん。  生き残るって、天が許さない限り、駄目やん。  天が許す限り、まあ、生きよう。  この限られた残りを楽しんじまおうぜ、ベイビー。  楽しんじまおうぜ。  伊達政宗。  その境地が分かった42歳。  それで、この曲が鳴り響いている。  ランス・アームストロングという自転車乗りの本の2度目を試している。  不屈ということを何よりも教えてくれる本。  自転車に乗る少年過ぐ。  癌も奇跡的に直っちった。  7回ぐらい黄色いシャツを着ちゃった。もっとかも。

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速球投手

 ぼくは、あるピッチャーより9日間だけ遅く生まれていたようで、あと2日もすれば同じ日付だけ生きたことになるようだ。  ヤンキースで年間10勝するって、どれほど凄いことなのだろう。  早稲田発の新人が、なんの実績もない新人がオールスターに出てくれないか、という実力とは皆無の世界があることなどしらず、いまごろは、どっかで眠っていることだろう。  桑田さんと清原さんという圧倒的な能力をもつ2人が2年先輩にいて、野茂さんがいて、あの年代のスポーツ選手の魅力のすべてが網羅されている。  (スポーツは可能性の限界を知らしめてくれる。自分は彼らになれない)  なでしこより先に、やはり、長友さんに国民栄誉賞でしょう。  インテルだぜ。インテルだぜ。  オリンピックの美しさって、アマチュアの美しさなのかな。  もう、戻れないかもしれないけど、バスケのドリーム・チームを作った時点で、感動と引き換えに、ぼくのオリンピックは永久に過去のものになってしまったのだろう。  ロンドンは見ないよ。  とかいって、やれば見ちゃうけど。  王様と王女なんてものは、ディズニーの中だけでいいのだ。  アニメであるべきなのだ。  実際にいる世界なんて、まっとうな世の中じゃない。  と、我が内なるレーニンが騒ぎます。  速い球を投げる、それで、世界に飛び出す。  能力こそで評価される、それこそが、まともな世界。  プロの世界。

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これも毎年恒例

 家で、過去の写真展や美術展を復習して、「あれっ、なんか忘れてへん?」と思って、「やばい、もう1年ぐらい過ぎてしもうた」と、早めにダッシュ。  報道写真展の今年分。  人間は、人間にいかに過酷なことをするか。  自然もいかに無防備な人間を苦しめるのか。  それを、思っただけで大満足。  それでも、希望という酒のグラスを見つける自分。  今回は、3月11日の写真の数々もあった。  文字より、ある面では強い写真。  朝日新聞やロイターのひとの報道写真も。  そこは、演出より、現実の力。  仕事で、日本中の建物を管理している。  いまのところ。  福島のひとと電話で話し、ぼくらの雑な仕事振りを怒鳴られる。  放射能や、無茶な注文を浴びながら、きっちりと仕事をしてくれているので、頭が下がりっぱなし。  それで、週末の雨とか大丈夫でした?  と、愛想を使い、なんとかなだめる。  ひとの失敗のために怒鳴られるのなんて、なんでもない。  人間なんて、コミュニケーション力8割で、あとの2割はユーモアです。  最後には、意気投合して、電話を終える。  誰も、憎しみのために生きているわけでもないのだ。  報道写真なので、サッカーの世界大会も。  オランダのユニフォームのオレンジって、見事ですね。  また、来年も。  もう少し、ましな世界に生存している…

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頭BossaBossaの巻

 そう暑くもない7月の終わり。  ボサ・ノヴァでも聴こうか。  ルイス・ボンファ。  限りなく怠惰。  気だるさ。  このひとも好きなギタリスト。  これぞ、隠れた名曲。  ジョアン・ジルベルト。  わ! はじめて知った。  素晴らしい。  段々と、いつものように羽目をはずす。  歌謡ボッサ。  最終的にたどり着いたのがこれ。  やばいっす。  うまいっす。  ボッサ、もう関係ないけど。

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