残すべき音楽(71)Ma plus belle histoire d'amour

 フランスで言語が通じなかった憂鬱がいつまでも残っている。  人間性の否定につながるような錯覚もあります。  まあ、なんとかなるよ、という感じでいつも暮らしていたわけだが、リベンジ要です。  で、フランス語の歌詞でも聴いて、耳でも慣れさせようかなと思っていると、思いがけない歌手に出会います。  この目力。強烈です。  しかし、なんか言葉とは別に説得力があります。  検索すると、コンサートの宣伝もしていないのにソールド・アウトしてしまうような人物だそうである。  不思議。  もう一人は、女の一生として、あるべき理想なのかとも。  若き頃はモデルで、歌声も良いので歌手になり、その後は、大統領夫人に納まります。  まあ、権力とかを抜きにして、このライブだったら聴きたいな。  Carla Bruniという人。  声高になにかを表現するのは野暮でっせ、と感じてしまう哀愁が残ります。  なに一つ、言葉が理解できないので、まだ憂鬱も残りそうです。  「アン・カフェ・シルブプレ」  

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残すべき音楽(70)Don Cherry

 オーネット・コールマンの相方という印象がずっと強かった。  好きな音色だが、いつも先頭に持ってきて聴くということはしなかった。  だが、ナップスターとかユーチューブで定額か無料で聴いてみると、新たな発見が多いです。  これなんか、どの範疇からも超えているが、ザッツ・ミュージックという感じがします。  アジアの奥地的でもあるし、中東的でもあるし、原始的な音楽の探究のようでもあるし、まあ、大好物です。  そのオーネットとドン・チェリー。  ベーシストのチャーリー・ヘイドンの音が凄いパワーです。  ジャズの行き詰まりからの解放の役目を果たしながら、自分たちで終止符をうってしまったような気がしますが、リアルな音楽が、ここには残っています。  ビリー・ヒギンズのドラムもいいです。  でも、いささか長く感じてしまうかも。 http://jp.youtube.com/watch?v=aNXePvT5H0s  で、普通にスウィングするペムシャ・スイング。  バックの面々も安心するプロです。  

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残すべき音楽(69)Crazy for You

 この曲を聴くと、16歳の自分を思い出します。  新宿で、この「ビジョン・クエスト」という映画を見ました。  そろそろ、自分の地元を忘れようと努力をしだした時代です。  もう、23年も前の話かという、そのことに驚いたりします。  マドンナ、という人が現れてからもそのくらいの時代が過ぎました。  数々のヒット曲の中でも、これがベストです。  Alizee という子の「 La Isla Bonita」    フランスの人です。  可愛いカヴァーです。  で、お色気一切なしのアンジェラ・アキさんのLike a Virgin。  うまいですね。  レザボア・ドッグスというカルト風映画で、おっさんたちがライク・ア・バージンの解説を延々と出だしで喋っています。どうでもよいけど、楽しいです。  タモリさんは、間違った英語の見本として、「バージンが好き」と訳した人がいるといって、素朴に笑いを取りました。  もちろん、ルック・ライク=のように。  です。

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残すべき音楽(68)Walkin

 オレが、世界一クールな音楽をつくった人物で、また、世界一もてる男もオレだぜ、という自信過剰な男の話です。  まあ、その過信もあながち間違ってはいません。  好きなLPは。  ① イン・ア・サイレント・ウェイ  ② カインド・オブ・ブルー  ③ フォア&モア  てな、感じですかね。スペイン抒情詩も捨てがたいけど。  ②は、ソウル・フアンから逆流した人間とすれば、しみったれた印象が最初はしました。もっと派手にどんちゃん騒ぎしようぜ、というお祭り騒ぎも捨てられないのが、ソウル愛好家です。  忘れていました、マイルス・デイビスです。  しかし、これはドラマーを最前線に考える音楽です。天才トニー少年。  天才の悲しいところは、大人になって自分の拠り所を失ったりします。  だが、天才という事実が消える訳でもありません。  彼(マイルス)の音楽は、自分が演奏しなくても、彼の音楽になっていること。  ジェームス・ブラウンを除いたバック・バンドが好き放題自由放題な演奏をしてもJBのファンクやグルーブ感が残っているのと一緒です。  クリフォード・ブラウンが自分でトランペットを吹かないと彼の演奏とは呼べないこととは大違いです。  もちろん、どちらが優れているかなど嗜好なので、問題外です。  最終的には、ジャズも電気化しちゃおうぜ、ということになり、それは立派な音楽で好きですが、当然のごとく、それがジャズかと呼べば、…

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残すべき音楽(67)Round Midnight

 セロニアス・モンクという変わった人がジャズにはいて、演奏はともかく作曲する能力に非常に長けている。  個性があることが、またジャズには求められていて、誰かと似ているという言葉(モデルの誰かに似ている美人という褒め言葉すら)さえ、それは褒め言葉としては存在しないのだった。  作曲家もオリジナルなら、演奏家も、まったくのオリジナルです。  エレキ・ギターでもピックいらないもんね、という人が出てきたりする。  しかし、この音楽を聴けば、当然のごとくそれもありです。  ウエス・モンゴメリー。  なんて、ぼくとつとしたきれいな音色なのだろう。  一見にしかず、ですかね。  キャノンボール・アダレーのバージョン。  音楽は3:40秒過ぎ。  ザ・アルト・サックスという音です。  この時代の人は、チャーリー・パーカーという大天才(ヴェートーベンやバッハの独創性に匹敵する)がいたので、同じ楽器でオリジナル感を出すことは、とても難しいです。  しかし、艶やか。  それも、すべては原曲のおかげであるかもしれません。  多分、誰ひとりとしてジャズを演奏してリッチで一生を終わることがなかった時代の話です。  それゆえに厚顔ということからも解放されています。  良い時代ですね。  「東京が地震になって、荒廃したらお互いチャンスですぜ、越後屋」てきな発言を耳にしても、明日も生き残るしかないこのむなしさ。 …

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残すべき音楽(66)At Your Best

 まあ、こんなに美しい音楽もないかもしれない。  そして、早死にほど、美しいものもないかもしれない。  多分、その権利は喪失してしまった自分。あとは、しぶとく生き残るのだ。  アリーヤさん。  この世に未練がないかのように、ささっといなくなってしまった。  元うたは、アイズレー・ブラザーズ。  なによりもこのグループが好きなのであった。  ニーニャ(Nina)というフィリピンの歌手だそうである。  はじめて聴いたけど、良いですね。  で、付け足しのように本家アイズレー。泣かせます。メロウです。  ギターをギンギンに弾く名ナンバーもあるが、それは割愛。  

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残すべき音楽(65)Makin'Whoopee

 パソコンを使っている以上、いつかデータが消えてしまうという心配がつきまとう。  で、リスクを分散しようという現代的な考えが入り込む。  結論としては、8,000円台というお得な価格で500Gのハードディスクを購入。  (現在は、5年ぐらい前に買った160Gを使っている。長持ち君です)  コンセントとスイッチのブルースで部屋は狭くなっていく。  実際の自分の記憶は、いつもデータが消え気味で、そんなことはどこ吹く風と暮らしている自分もいたりするのも、これまた事実であったりします。  矛盾しながらも、撮りためた写真など、見返す機会もあまりないが、せっせと移行して、迫りくる危険に対処します。  で、これまた今日の唄。  新郎は、ナーバスで、神父の質問に「は、はい」という返事をしちゃうし、それから、おむつも変えたり・・・  という曲。  ペギー・リーとハーモニカのトゥーツ・シールマンス。  ジャズをハーモニカで吹きましょう、という発想が意外と考えつかなかったり。  もっとレアな人もいるが、今日はこれぐらいで。

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残すべき音楽(64)恋人よ

 ずっと載せようと思っていたけど、今日、会話で自分自身で再現できたので、丁度良い機会。  若きマッチこと近藤真彦少年は、伝説のごとく、ある大歌手に対してこのような科白をはく。 「おばさん、なんか凄い歌うまいんですね」  正直な言葉でもあるし、作り話のような感じもするし、しかし、いつも伝説というものは勝手に走ります。  本人は、その失礼にあたる言葉を度外視し、どれほどか嬉しかったのか、その科白を好意的に受け止めます。  もう、誰も本人には「歌がうまい」などとは言ってくれなくなっていました。  どこかで、「王様の耳はロバの耳」というものにも通じるかもしれません。  第三者の評価というものに、人間はどれほど頼っているかということを、直ぐ人間は忘れます。  なので、なるべくなら高田純次てきな軽薄さでも良いので、人を褒めた方が良いと思います。  スタンダード・ソングというものは、残るべくして残る。  多分、机上的な、教室的な意味での英語は、学んでいないであろう彼女は、それでも、信じられないぐらいの味のあるスターダストを歌います。  でも、個人的なベストはこれ。  「人生って、不思議なものですね」  作者は、芸術と銀行家というものを見事に調和させた人。  シンプルさの最高の美しさがあります。

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残すべき音楽(63)Mack The Knife

 いままでずっと自分の趣味だったけど、もっと残りは自分の好み尊重です。  マック・ザ・ナイフ。  クルト・ワイルの作品だと思う。  ソニー・ロリンズの名演奏以降は、ジャズの範疇のひとは結構、たのしく演奏している。  お上品なダイナ・ショアとPearl Baileyのデュエット。  こんなに音楽って楽しいものなんだと納得の動画。  素晴らしすぎる。  同じ作曲家のセプテンバー・ソング。  人生も、もう9月になっちゃって、もう店じまい、てな曲。ジミー・デュランテ。  サラ・ヴォーンとウイントン・マルサリス少年。  なんか噛み合っていませんね。

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残すべき音楽(62)I Say A Little Prayer

 ジャズを、ほとんど網羅したのではないのかと、ある日錯覚に陥った若き日。  もちろん、そんなことは不可能だったわけで、ローランド・カークという摩訶不思議な人に出会う。  本人は盲目で、ひとの視線を意識する必要がないと、ある日、ピーター・バラカンさんは解説していた。  数本のサックスを咥え、鼻でホイッスルのようなものを鳴らしたりもする。  一歩間違えれば大道芸人。  しかし、とても深いジャズです。  エキセントリック過ぎます。  ブルースとオルガンが聴きたい人は、これを見て損なし↓ http://jp.youtube.com/watch?v=vW7BOYvX8ug  元歌は、ディオンヌ・ワーウィックさんとかアレサ・フランクリンとかの熱唱があります。  曲調は、すがすがしい歌。  この人、最近知ったが、うまいな。  Trijntje Oosterhuis。 さあ、なんて読むんでしょう。  バカラック・サウンド。  たまに、ポール・マッカートニーが、この人の曲調に似ているときがある。どっちが寄って行ったかは、はっきりしませんが、メロディーがすがすがしいです。

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残すべき音楽(61)異邦人

 I  Was Ten. です。  1979年のヒット曲。  「あの娘の横顔が忘れられなくて、  ベイビー、  ぼくのことをもう忘れてしまっただろうか、  アイ・ミス・ユー」てきな歌詞から解放されています。  それは良くも悪くもサザン的な世界からの解放でもあります。  この外見と、その不可思議な歌詞が10歳のこころをつかみます。  なんだ、こんなんでも良いのかと。  世の中で一発屋てきなものに批判する世の中もありますが、ホントに正しいのは、あっさり消える人だとも思いますが、こんな名曲を1曲でも残せば、30年ぐらい地道に地べたを這うようなものより価値があるかもしれません。  しかし、価値なんてものも、他人の評価が難しいものです。  なんだかんだ美しければ、それで良しと。  45回転のレコードがうちにもありました。  多分、6、700円。  あの頃は、自意識もすくなく幸せだったな、との感想も。    不思議なリズムと、もしかして自分の住んでいる世界と違う文化があるのか、と小さな心は疑問をもちました。  まあ、違う文化は確実にある、ということを約30年経った自分はしっています。  同時代の名曲。  鬼束ちひろさんの「守ってあげたい」  こんなに歌のうまい日本人がいることに、びっくりします。  小学生の音楽室で誰かがEPを持ってきたけれど、野球帽をかぶった自分は感動しません…

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残すべき音楽(60)Ben

 マイケル少年率いるジャクソン5が大好き。  大人になると、そのスター性の割には、ぼくのこころをまったく打ちません。  中学時代に友人の家で、ビデオでスリラーなんかを見たことは、まだ覚えている。しかし、それでもスター性のわりには・・・  この頃は、ほんと上手い。  こんな少年がよのすべての営みを知ってしまったような、切々とした歌です。  昔の動画をさがすとNOKKOさんは、ジャクソン5の曲をうたっています。  なんか、ほどよくポップ・ミュージックのチープさがあって、感激します。  I Want You Back  アイル・ビー・ゼアも。  マライアさんの名バージョンもあります。  もう素材が、すべてですって曲調。  最後は、シュープリームス(至上女子軍団)の恋はあせらず。  この曲は、ぼくの若かりし頃には、フィル・コリンズが歌っていた。おっさんが歌う曲でもないとおもったが、なぜか熱烈に歌っていた。

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残すべき音楽(59)粉雪

 普通の日本のロックバンドもクオリティというものが上がっています。  こんな風に、自分の才能や資質を度外視して、学生時代にロックバンドなんか組み、喧嘩して葛藤して、たがいに成長して、という過程があったら、それは思い出になっただなろうなと。  しかし、根本的に自己愛中心に生きて来たので、それと音楽の能動的才能も皆無のため、それも不可能です。  音楽の受動的努力だけで、頑張ろうと思っています。  タモリさんが、ちらっと登場するレミオロメンの粉雪。昨日も出ていた。ビヨンセなんかも普通に出るのね。  タモリさんは、テレビに出る時に、自分の能力のどれほどを使っているのだろう? 2%ぐらいか。  まったくの肯定的に、努力感のかけらすら出ていないことが見事だなと。  美しいな。ちょっと、ふっくらさせると、ヴォーカルの人が、ブライアン・ウイルソン(ビーチ・ボーイズの人)に見えたりする。  切な系の曲をつくる人の顔の特徴か。  しかし、「ビーチ・ボーイズ」なんて、書くとふらっとネットから来た人は、ドラマの方? とか思うのだろうか。それも、残念だけど。  しかし、名曲です。  もう一曲は、「天体観測」  なんか、疾走感があります。  昭和40年代生まれには、ないリズムかもしれません。  ふと、鼻歌で八代亜紀の「愛の慕情」なんて、しちゃったりして自分で驚くぐらいですから。  最後はハナレグミの「 サヨナラC…

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残すべき音楽(58)Sweet Memories

 おっさんたちの「Sweet Memories」  ブルージーです。  小生、山崎さんのファンであったりします。  熱烈なとは、言えないかもしれませんがこの声って魅力的ですね。  チャーさん、布袋さん、ピート・タウンゼントとというロック・ギタリスト顔が苦手であったりもします。  上手いんでしょうけど、なんか音楽にも文学臭を求めてしまうんでしょうね。ただ、テクニックを見せつけられることに委縮するのかもしれません。  本家の松田聖子さん。  まったくのリアル・タイムの時は、あの「ぶりっこ」と呼ばれた何かが、ぼくも駄目でした。  だったら、キョンキョンだろ、てな感じです。  だが、7,8年経って、振り返って聴いてみれば、クオリティの高い楽曲を歌っている事実に到ります。  渡辺貞夫さんの「アルト」を聴くためだけにでも、ジャズ・ファンはクリックお願い。  官能的過ぎます。  生で聴いたことがありません。  ハンク・ジョーンズとのカルテットに行っておけば良かったかな、と、ちょっと後悔します。  ボサノバもうまいよなとのことで、小野リサさんと、「So Danco Samba」

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残すべき音楽(57)Fly me to the moon

 月に連れっててよ、月まで飛んじゃうぜ、    違う言葉でいえば、キスしてくれってことだよ、  言いかえれば、愛してるってことだよ、まったくもうっ。  てな、歌詞。  不可解です。  椎名林檎さん。  この粘着力のある声質。セクシーです。  マイナー的な、アンダーグラウンド的な匂いがずっとしているのは、なぜなのだろう。  このスタンダードは、ボサノバ風に軽いアレンジがなされることが多いですが、こういう声の人が歌った方が説得力がありますね。  宇多田さんが、ものまねをします。なんか才能ある人は、こういうことも結構できるんですね。  ついでに、中森明菜さんが、松田聖子さんのまねをします。  1:30秒過ぎぐらいから本番です。  これまた、ついでに、竹内まりやさんの「駅」を唄います。  ディープな世界です。  大人のおんなのひとを、簡単にからかっちゃいけません。と思わせます。  与えられた声というのは、その人の要素としてとても重要なものだという回です。

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残すべき音楽(56)Mood Indigo

 昨夜は酒に酔い、そのまま寝たら、こんな時間に目が覚めた。  で、音楽のことを考える。  でも、夜中です。しみじみとしたバラードが良しです。  ジョン・ヘンドリックスという優れた歌手がいます。  声だけで、感動を与えてくれる数少ない一人です。  なんだろう、こののんびりとリラックスした気持ちにさせるのは。  アルファ~波なんかでしょうかね。  で、もう一人のボーカリストを連想する。  ボビー・マクファーリン。  上手すぎます。シンプル過ぎます。  で、この存在感。「カクテル」という映画でドント・ウォーリー・ビー・ハッピーという曲が使われていました。  お互い、若かったぜ、という気持ちです。

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残すべき音楽(55)Dream a Little Dream of Me

 前から好きな曲だけど、この素朴な歌を、これまたシンプルに歌う。  歌っているのは、「Zoey Deschanel」という人で、She&Himというバンドを組んでいるらしい。  バンドといっても2人だけだが。  次は、「リタ・ヘイワース」さんという女優の紹介風ビデオ。  すきな顔立ちで見ていて飽きません。  「刑務所のリタ・ヘイワース」といえば、ショーシャンクという映画になった原作。  この人のポスターが印象的に使われていました。  「美人目が大きい」説があります。  ぼくも視力が悪くなった所為だと、自分では決めつけているのですが、はっきりした顔立ちがすきです。  しかし、この人は、化粧がうまくて目がぱっちり見えているだけなのかな、とも思います。  ある年齢から、「わたし、普段はノーメークなの」と男性がリアクションに困ることを平気で言う輩がいますが、ぼくは、そんなものは目にしたいとも思っていないんだけど、まあ、平和な世界を求める以上、否定はしません。  だが、絶対に肯定もしないけど。  なんだかんだ、ちょっとぐらいは、手を入れましょうよ、と妥協的意見で解決。  歌っているのは、「ドリス・デイ」か?  なら、ケ・セラ・セラです。

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残すべき音楽(54)Tsunami

 ほんとうの意味でのブルース・フィーリングを持っている日本人なんか少ないのかもしれない。  その数少ない一人。  多分、急にニューオリンズなんかで歌っても熱狂されると思う。  あると思います。  前川清さん。  子供のころ、歌番組をつけると、よく出ていた。演歌とか、歌謡曲とかジャンルを分けずに垂れ流してきに、放映されていた。それも逆に良かった。  う~ん、うまいです。  「恋」という曲です。  ソウルという基準で測れば、これこそがソウルかも。

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残すべき音楽(53)In A Sentimental Mood

 ソニー・ロリンズとコルトレーンの違い。  二人で旅行なんかして、スケジュールや列車の運行のことに汲々としているのが、コルトレーンで、となりで駅弁なんかをほうばりながら、「旅っていいよな」と、窓外の景色なんかを見ているのが、ロリンズさんです。  そんな大らかさを、どの音にも感じます。  しかし、意外とというか当然というか、ロリンズさんもナイーブで、オーネット・コールマンというものを旅の途中で発見した時は、びっくりしその後の旅のテンションが下がってしまいます。  気分によって、違いますが、ぼくはコルトレーンが好きですが、真面目さに耐えられなくなると、ロリンズさんを聴きます。  浮気ということでもなく、文章にすると、いろいろなものに飛躍できるロリンズさんの方が書きやすいです。  コルトレーンさんは、どの紹介文より、音楽に接しないと好悪をつけられません。  52nd street theme  ドン・チェリーが上手いことに納得する一曲。  このドラムとノリが、ジャズ最盛期の音です。  とかいいながらも、時にはジャズという音楽から離れ、カリプソ野郎になったり、もっと原始的な音楽に接近したりと、懐の深いミュージシャンです。  なんか波のリズムとか、山奥での鳥の鳴き声とかと通じる音をつくる気がします。  それは、けっして頭で学んだものではなく、産湯につかったころの記憶のように、後でつけたものではありません。 …

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残すべき音楽(52)Friends

 もう好悪ではなく、同時代あるのみです。  これを聴くと、16歳に戻れます。  で、16歳のあるキュートな女の子のことを考えます。  もうちょい、やさしく、また話術の上手な自分なら良かったのにな、と後悔しますが、それはそれです。  与えられた風呂敷内でしか、勝負はできません。  相撲みたいに八百長は許されません。  (芸とか舞とかと認識すれば、相撲に八百長などありえない。実際、八百長しちゃいけない、という疑問が生まれることにすら、不可解に思うぐらい。現代に、あんな太っているんだぜ。2008年に、ちょんまげしているんだぜ。)  そんなこんなで、レベッカです。  いいですね。なんの批判も同意もなく、ただ受け入れます。  で、そんなことを考えたくもないが、そのキュートな子も39なのか、と考えるとアラ40とか上手い言葉を命名する世の中に反比例して、ぞっとします。  まあ、今後会う機会など2度とないことに安心する自分がいます。  こちらは、名バラード。  いつまでも、16でいられるわけもないので、明日からもがんばります。そこそこに・・・・

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残すべき音楽(51)Beat It

 エイミー・ワインハウス。  海外で、やはり泥酔し、朝早く起きてしまい着替えながらMTVなんかを見ていると、知らないミュージシャンを覚える機会になる。  で、知った人。現在歌手ランキング世界1位でしょうね。  こう聴くと、もしかして上手くもないのかな? と思ったりもするが、他の曲を聴くと直ぐ否定します。  私生活がけっこう出鱈目であったりしますが、そんなことは一切評価にいれません。  作品だけの判断です。  なので、健全な生活を送っていようが、なにかの中毒であったであろうが、関係はありません。  こんなものも、あります。  「B定食」の歌です。  Amyさんに戻ります。  この声を聴くと、ぞくっとする。    To Know Him Is To Love Him(会った途端に、一目ぼれ)  フィル・スペクターが在籍していたグループの曲。    ビートルズ版も素晴らしいです。↓  http://jp.youtube.com/watch?v=nbGsPapwKfg

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残すべき音楽(50)Billy Jean

 ひねくれものの自分が、本物を流すはずもない。  独特なギターと、哀愁あるヴォーカルで、グッとこころを掴んでしまう人。  ホセ・フェリシアーノ。  名前の通り、あっち側の人。プエルトリコ。  感覚的には、アメリカで、英語とスペイン語の両方でうたった。  ちなみに盲目です。  そのハンデは、これを見る限りまったくない。  まあ、疑問として「楽譜」は、どうしているのかな? と思いますが、回答は分かりません。  以前、ゴンチチの人が盲目の音楽家を特集した本を出していたが、それを買いそびれてしまったことは、残念であります。  人の曲をいとも簡単に、自分の節に変えてしまいます。  元歌は、なんだったんだろう? と、最初から最後までオリジナルです。  こう考えると、スペイン語って、いかにも歌謡曲に合っているような。  グロリア・エステファンとの二人です。  夏の夜、こんな甘酸っぱい歌を聴いてみたいものです。  ホセ・フェリシアーノさん、今年の9月に来日した模様ですが、あまりにも高くて行けませんでした。  ネットで見ると、前は、94年に東京厚生年金会館でコンサートを行っています。この時に、ぼくは、見てすごく感動したことを思い出しました。  リチャード・マークスのヒット曲をカヴァーしたのが、印象に残っています。  25歳という、まだ多感な気持ちを残していた、自分は生で観た迫力に圧倒されていました。…

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残すべき音楽(49)Isfahan

 ベイシーを出せば、エリントンを出さない訳にはいかない。  で、エリントンの登場。  黒い音楽に誇りをもてるようになった大功労者です。  そう、受け止める人は少ないかもしれません。なんか、エリート気取りのジャズと思う人もいるのでしょうか。  事象や、物体を音で表すということは、クラシックにはあるのかもしれませんが、そんな音楽とは縁遠かった自分は、エリントンからそのことを学びます。  その後、ハービー・ハンコックもモダン期に、同じことをします。  「極東組曲」という、アジアに音楽ツアーに来た印象を一枚のアルバムとして作り上げます。  美しい音楽群のなかでも、美しい一曲。  エリントンの偉大さは、自分のオーケストラのメンバーの能力を、充分に把握していたこと。リーダーとしては、当然の素質です。  メンバーを考えて、それに合う曲を作るのです。  当然、逆ではありません。  ジーコ・サッカーの限界は、自分の現役時代の完璧なるMFがいて、実現可能だったものを日本の面々に押し付けたことです。  エリントンの音楽の力量を考える度に、逆であってはいけない、という動かない事実に、感動すら覚えます。  優秀な人材を確保し、それなりの自由な時間を与えれば、ものごとは上手く発酵するものです。  このベースを見ると、もっと良いものを買ってやれよ、と思いますが、それ以上の良い演奏です。  曲は、「サテン・ドール」  …

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残すべき音楽(48)Edward

 カウント・ベイシーとその楽団。  スイング感を生みだすことに生きがいを感じているような面々です。  果てしなき高揚。なんかリズムを取りたくなります。  手を叩きたくなります。  リーダーは、ピアノをバリバリ弾きまくるわけではないが、圧倒的なまでにスイングします。なぜなんでしょう。  メンバーもパ・リーグ(以前)のオールスターのように強烈な人々が、代わる代わる在籍していました。  これなんかもいいですね。クラーク・テリー。  One O'Clock Jump  リフの部分、タモリさんは「だってさぁ、昨日だってろくろく寝てないもん」  と、替え歌を歌い、それ以降、そのようにしか聞こえなくなった。もうっ。

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残すべき音楽(47)あなたのキスを数えましょう

 忙しくて、株価のことも忘れている。  そうして、昨日のサッカーのことは、なかったことにしようとしている。  こうした気持になるのは分かり過ぎた事実なのだが、チャンネルを合わせ、テレビにかじりつき、それ相応のストレスを自分に浴びる。  チャンネルを変えるのは、いかに難しいことなのだろう。  で、まったくのこと、忘れていたのだが、急に思いだしこの歌を聴きたくなった。  やるせないっす。  応援をした事実をいかに簡単に裏切られる、この気持ち。  どこに逃がせばいいのだろう。  音楽は、裏切らない。いつでも、こちらのこころを開きさえすれば、寄り添ってくれる。ある種の逃避さへ受け入れてくれる。  聴いてみると、この歌手があまりにも上手すぎるので、唖然とする。  その一人の人間の所在がどうなっているのかも分からない、この恐ろしさ。  偽物で、すべてを済まそうと思っている世界。もちろん、そこに安住している自分自身。

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残すべき音楽(46)Let's Get It On

 なんか次元の違う人がいるものです。  どう転んでも、こう個性的で才能があって、セクシーで、人間的魅力に溢れている人になれるわけもありません。しかし、ギフトが与えられれば、それを生かす必要も生じるので、どちらが良いかは、ゴールを切るまで分かりません。  その正体は、「マーヴィン・ゲイ」  デュエットをさせれば世界一だし、環境破壊やメッセージ・ソングを込めたコンセプト・アルバムも作るし、歌声もいいしね。  本人は、フランク・シナトラとかナット・キング・コールみたいな存在になりたかったらしいけど、時代はそういうものを要求していませんでした。  後期には、「Sexual Healing」という名曲も残しています。  本人は、自分の父親に射殺されるという最期を遂げます。  宝物は、あっけなく取り上げられるという生きた証拠です。  この人の存在があれば、ジョン・レジェンドという歌手が出てきても、余裕で理解できてしまうのです。

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残すべき音楽(45)Aria(Bach)

 ジャズという自由な音楽を聴いていて、わざわざ不自由なクラシックという音楽を聴く意味などあったのだろうか?  答えは、「あった」という返事しか浮かばない。  CD屋の棚を見ると、ロック時代はあいうえお、か、ABC・・・と並んでいる。  ジャズは、不思議と楽器別に分かれている。  クラシックは、作曲家別に陳列され、探すのに一苦労。  移行過程としては、ビル・エバンスありきだったかもしれない。もろ、ジャズの部分もあるし、それ以外にもピアノの音色がリリカルでもあった。  こんな人は、いるかなと探せば、ちょっと違うけど「グレン・グールド」にぶつかる。この人も、かなり自由な演奏をします。  本人は、いたって真面目なのか、それゆえに変人という烙印を押される。  もう、ライブ辞めたもんね。レコードと、たまにテレビで演奏します。  という風になりました。  しかし、残っている演奏は、どれも素晴らしいです。  この人が、そうは簡単にいかないが、音楽をジャンルで分ける無意味さのダムを決壊させてくれた、個人的な功労者です。音楽が、美しければ、なんでもいいのです。

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残すべき音楽(44)Just My Imagination

 先日、ピーター・バラカンさんがラジオでかけていた。ずっとアップしようと思っていたので丁度よし。  エディ・ケンドリックスさんの高い声。  こう考えると、男性ヴォーカルの高い声と、逆に、女性ヴォーカルの低い声(ハスキー)が好きだったり。  ヴォーカル・グループとして超一流のテンプテーションズ。  曲としては、ストーカー賛歌みたいな歌詞です。  多分、結婚して2,3人子供がいて・・・・・  全部、想像だけど・・・  しかし、甘い歌声です。  The Way You Do The Things You Do  楽しそうなビデオです。  モータウンというレコード会社は、出来あがった曲をミックスし直しチープなスピーカーを通して、そこで良く響く盤を選んだそうです。その徹底感こそ、ヒットを量産できたのかもしれません。  その前に曲自体が素晴らしいことは、言うまでもありませんが。  まだまだ、マーヴィン・ゲイや他にもたくさんの優れたアーティストが残っています。

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残すべき音楽(43)My Favorite Things

 こっそりと、ジャズに引っ張り込みたいという意図が。  しかし、馬鹿げた(ちょいあきれ気味)歌詞と内容だなという印象が、この歌には強い。  なぜゆえに、猫のひげが好きだなどという歌詞を組み立てるのか?  まあ、それぞれですけど。  その不可解な内容ですけど、元気を取り戻すために、思い出す好きな物を羅列しています。少女趣味的なものを、それを哲学までに高めてしまうジョン・コルトレーン。  中近東の音楽のようでもあり、イスラム圏でのサッカー場に響く音楽のようでもあります。  軽やかにスイングし、ダンスでも繰り広げようという以前のジャズとは遠く離れてしまいました。  それで、良いこともあり、また、一段階段を登ってしまえば、置き去りにされる人もいます。そういう人は、昔の音楽は素晴らしかった、と言ったりします。  やっかみもあり、また事実であったりもします。  ソプラノサックスという楽器をモダン期に使い、こっち側に引っ張り込みました。  マイルスの自伝では、「タクシーの後部座席にあったのを、おれが持ってきてプレゼントをした」と、眉つばもののエピソードがありました。多分、自分で買ったと思いますけどね。  これを聴くと、普通に美しい音楽だなとも。  :個人的感想。  メジャーリーグのチャンピオンはドジャースになるんじゃないのかな、と思ったりします。  松坂投手の評価が、いつも難しいところです。  ある昔の大投…

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残すべき音楽(42)I Remember Clifford

 トランペットといえば、クリフォード・ブラウンということになります。  しかし、レコード等では、これぞ、というものにぶつからない。  多分、どれも凄すぎるのだろう。そういう媒体と相性が合わないのかもしれない。  まったく批判しているわけではない。ただ、もうちょい長生きしてくれれば、レコーディング技術と和合できたかもしれない。もったいないものです。もしくは、ライブで聴くのも手かなと。  つまりは、まあまあ長生きしようとのこと。  ぼくも、40直前にして、自分を一番高く評価してくれる人物に出会うとも思っていなかった。  人の評価なんて、どうでも良い自分がね。  そんなことは、どうでもいい。  若者の死に、こころを動かされたサックス奏者は、そのことを悼み、トランペットの追悼曲を作った。  それを演奏する、リー・モーガン。  こころの中に3大トランペット奏者がいます。  リー・モーガン。  ドナルド・バード。  フレディー・ハバード。  マイルスがいるじゃんか、とも思いますが、彼は音楽クリエーターなんでしょうかね。  自分の音楽のムードを構築する時に、極論をいえば、自分のトランペットは必要ないのかもしれません。  才能あふれる人材のバンドに、この雰囲気で演奏してくれ、と睨みをきかせれば自分の音楽になってます。  もちろん、その哀切ある音が加われば猶可ですが、調味料的に一滴たらすだけで存在感…

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