ジェーンズ邸

 この辺で、九州での吸収の旅も終わりにしましょうか。  「ラスト・サムライ」のトム・クルーズ役のモデルになった人とかならなかった人とかのお家を移築しているらしい。  いまは、資料館。  水前寺公園の真裏にあります。  前日の大雨の日に来たが、月曜は定休。  30センチぐらいある壁を横歩きして柵越しに写真を撮ったが、次の日に来るとも思っていなかったので、そのときはそのときなりに必死でした。  足を踏み外せば、2メートルぐらい下の地面で頭を割っていたところです。  思いがけない余分に与えられた一日でまた来ました。  見れば見るほど、湯島にある岩崎邸の残像と比較している自分がおります。  若い子を意味なく愛する坂本竜馬さんが生理的に無理だったみたいな唯一の商人の湯島のお家です。  数百円はらって、また中を歩いてみます。    ガラスには、きれいな色が彩色されておりました。  となりには、夏目漱石さんの何番目かの熊本のお家も移築されています。  松山に行き、ここで数年教師をして、ロンドンに行き、ノイローゼ気味になって東大の教師として戻り、朝日新聞の社員になって連載小説としての名作をたくさん残します。  「行人」とか「彼岸過迄」とか、なんども読み直したい傑作群があります。  この前行った修善寺で、喀血をして生死をさまよったりもしました。  基本的に、このひとの残した日本語が一番好き。…

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水前寺成趣園

 熊本藩のお殿様、細川さん家の庭。  九州3日目で熊本の日。  なぜか、雨が降り続いています。  雨の日に庭園でたそがれるのは、そんなに面白いものでもなく、なんとかなんないのかなぁ、と少しばかり憂鬱です。  しかし、ざっと一周します。  何組かの観光客がいるだけで、あとは独占状態です。  鳥は、なにかを狙っているのでしょうか?  あまりにも巨大な鯉がたくさんいました。  いつか、快晴の日にまた戻ってこれるのだろうか?  日本再発見の日々は、まだまだ続く・・・

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熊本城

 なぜか、どしゃ降りです。  旅に傘 城もけむるぜ 肩すぼめ  なんか気持ちが乗ってきません。青空に映えてこそ城なんじゃないの?  加藤清正さんが、7年の時間をかけて建てたということですが、サグラダ・ファミリアを知っている自分は、逆に意外と短いな、とか思ってしまいます。  途中で止めれなくなったスペイン人の情熱、と同じ観点で比べるのは、フェアではないかもしれませんが・・・  明治10年ぐらいの西南戦争あたりまで、確かに戦場になったんじゃないかしら?  130年ぐらい前の話です。  ジョン・レノンのイマジン以降の自分は、戦争のない世の中というものを夢想しますが、まあ、きっと実現しない命題なのでしょう。  これに乗って、移動します。  一日500円というリーズナブルさです。  東京人の駅信仰というものがあり、繁華街は駅周辺とのへんな先入観がありますが、ここのアーケードと交通センターというものは別に離れたところにあり、なんか惑わされました。  しかし、雨のなかを歩く憂鬱。  これも過去から永遠とつづく法則なので仕方がないかとあきらめます。  熊本の女の子は、ほかのところと違って、目がくりっとしていました。  なんか彫刻刀で彫ったような薄いアジア・テイストの顔が好みの自分は、可愛いながらもあまり興味が惹かれませんでした。  なぜか、頭の中にポケットを作り、分類しないことには気持ちが悪い…

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熊本動植物園

 3日のはずだったが、なぜか4日目。  前日、夜9時ごろに職場に電話を入れ、「熊本あそびにいったんですけど、濃霧で帰れません・・・」  「じゃあ、明日も休みね。お疲れ」と簡単な挨拶をやりとりし、じゃあ早目の飛行機に乗ることもないかと思案し、また夜の7時の飛行機にしたので、もう少しだけ遊びます。  基本、動物園が好きで、しかし、仕事をさぼって来ると、世間のなかから取り残された感じもします。  寿命に一日付け加えられた人のように、園内をぶらぶらします。  実際の人生最後の日も、動物園って最高かも。  保育園や幼稚園の遠足か、子供がたくさんいます。  子供って、こんなにいるのか? と自分の行動範囲にいない自分は、ちょっと戸惑います。  菜の花のにおいも思い出します。  ランも大量にありました。ほぼ独り占めです。  また、観覧車をながめつつ・・・  しかし、野生に放してあげたいな、とか思うも。  こんな模様のトラをみる機会がもてた、余裕の一日に感謝しましょう。

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