藤沢周平

 このひとが書いた小説を自分が読むとも、思わなかった。

 注目も栄光も浴びないひとりの人間を小説に求めることなどしたくもないし、それは、自分の人生で充分なのだ。

 しかし、本屋をのぞくと、「一茶」という本があり、やばい、手にしなきゃ、的な気持ちが起こり、実際に会計にまで運ぶ。

 幼少の頃、継母にいじめられ、江戸に出て、奉公をするもどれも続かず、しかし、俳句への情熱が彼を突き動かす。

 だが、旅回りを続けた結果、大して芽も出なかった40歳の嫁なし、家なしという孤独な男性がいつの間にか登場する。

 執着欲は残っていて、父の遺言であった(彼は長男)自分の育ったところで、田畑と家を弟と半分ずつにするということに意欲を燃やす。

 それを、どうにか手に入れ、老いもはじまったころから計3回も結婚した。

 また、違った欲望にも執着するようです。

 長野の土地や、千葉の馬橋とか、知った名前が出ると感情移入がしやすくなります。

 今後、この作家の本を読むか分かりませんが、これは、素晴らしかったです。

 続いて、音楽のこと。

 通勤時に、だいたい25曲ぐらいを往復で聴いているらしい。

 10日で、250曲。

 100日で、2500曲。

 今、プレーヤーには、ざっと、15000曲が入っているので、およそ600日聴き終わるのに時間を要する計算になります。

 休みなんかもいれれば、約2年をかけて、そのうちの1曲を聴く計算となることでしょう。

 だが、ランダムでは素晴らしい選曲がたまに訪れる。

 ソニー・ロリンズからはじまり、ジミヘンとオーティス・レディングを経由し、中島美嘉なんかも混じり、最後はコルトレーンにつながる、なんてこともしてくれました。

 ジャズが死ぬほど入っているのに、ブルースと山崎まさよしの回もあったり、サム・クックばかりかかる日もあります。

 15000のうち嫌いな音楽がまったくない(自分が買い集めて、残った愛聴盤だったものを取り込んだのだから当然のことだが)ことにも、それは驚いています。

 ざっと、2年です。

 明日は、何がかかることでしょう。

 夏の暑い日差しのもとで、「ケルン・コンサート」なんてものを聴くと、人生って、それは素敵な居心地の良い場所になります。

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