さよならマドリード

 そして、何度目かのぼくの旅も終りが近づきました。

 たくさん、あちこち廻ったよ。

 大観衆の前でも歌ったし、

 下手な曲の歌詞もあったけど、

 今日だけは君のために歌うんだ。

 と、レオン・ラッセルは歌いました。

 あちこち廻ると好奇心も満たされるし、疑問も生まれ、それを解決するために多少、調べることも訓練化されます。

 そして、下手な詩も生まれ、生まれてきて良かったなとの確かな実感もあります。

 それも、これも終わってしまうはかなさが・・・

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 昼も美しいところだったけど、それは化粧をきれいに塗りたくったような面だった。

 夜は、別な美しさがあります。

 外出用のスカートを脱ぎ、日頃のジーンズ姿の町並みです。

 ある種の猥雑さもあります。

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 ロートレックの絵画に出てくるような面々。

 ここは、ちょっと北千住チックなところでした。

 なので、好きでもあるんですけど。

 食べた後のナプキンは、すべて地面に落とします。あとは店員さんが箒で掃くようです。

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 こうして、最後はこれで終わり。

 最後に好きなポール・オースターの小説。「最後の物たちの国で」

 それは私にとって最良の日でした。この街で、というだけではありません。

 文字通り、私の生涯で最良の日々だったのです。

 p.130

 だが、ここで私の浮気生活も終り、本命でもあるイタリアの南の方に戻りたいな、と考えてもいるのです。多分、そこは暖かく抱擁してくれるような予感が・・・

 しかし、いまのところ、せっせと愛想笑いをしながら上司に好かれようとしている、足場の弱い男です。中毒になってしまった旅を、ちょっとの間はおあずけです。

       完

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この記事へのコメント

  • hina

    ご無沙汰してます。
    記事と写真の素晴らしさに感動しつつ過去記事から辿ってきました。
    お天気にも恵まれ、美味しいものを沢山頂けて、とても充実した旅が出来たようで良かったですね♪
    次は何度目かのイタリアでしょうか?
    2008年03月30日 15:39
  • ふらっと

    カメラのシャッターを絶えず押しっぱなしで、その一部ですが120枚ぐらいは残せたでしょうかね。
    そういえば、傘を開いた記憶がありません。それが一番のラッキーかもしれませんね。また、イタリアのカプリ海とかナポリの王宮とか、まだ見ていないところを確認したいんですが、どうなることでしょう。
    また、治療をされるみたいですが、気長に頑張ってください。コメントありがとうございます。
    2008年03月30日 16:31

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